あさのことば 2004年7月28日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉安美(綱島教会牧師)

メッセージ: 見つめているイエス様


 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。

 イエス様の一番弟子と言ってもいいような、ペトロという弟子がいました。けれどもこのペトロが、大失敗をします。

 いよいよイエス様が十字架にかかるというときのことです。イエス様がローマの兵隊によって捕らえられると、ペトロも気になってひそかに様子を見に行きます。ところがそのとき、人々から「お前もイエスの仲間だろう」と問い詰められます。そうすると、自分の身が危ないと思って「そんな人は知らない」と言ってしまうのです。それが3回も続きます。
 実は、そのことはすでにイエス様によってあらかじめ予告されていたことでした。聖書を見てみましょう。ペトロが3度イエス様を知らないと言ってしまった時のことです。

「主は振り向いてペトロを見つめられた。ペトロは『今日、鶏が鳴く前に、あなたは3度わたしを知らないと言うだろう』と言われた主の言葉を思い出した。そして外に出て、激しく泣いた。」

 3度、イエス様のことを知らないと言ってしまったあと、すでに捕らえられて裁判を待っていたイエス様がペトロの方を見つめたのです。それでペトロはイエス様の言葉を思い出し、外に出て、激しく泣いたわけです。その後ペトロは悔い改めて、立派な弟子になっていくわけです。聖書の言葉を思い出して、ハッとして、悪いことをしてしまった、そう気付くのは、イエス様が見つめているからなのです。ですから、罪に気付いたら失望しないで、悔い改めて、やり直すべきなのです。イエス様を3度も裏切ったペトロでさえも、イエス様に見つめられ、赦されて、立派な弟子になっていったのです。

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