あさのことば 2004年5月19日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

櫻井 良一(東川口教会牧師)

メッセージ: 全員合格


 ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
 私たちは人生の中で何度も試験を受けなければなりません。入学試験、入社試験、そのあとでもさまざまな試験が私たちを待っています。試験は私たちが合格するにふさわしい条件を持っているかどうかを判断するものです。言葉を変えていえば私たちの人生ではいつも私たちのもっている条件が試されていると言ってよいのです。

 聖書の時代、ユダヤ人はギリシャ人を真の神を知らない哀れな人々と軽蔑し、ギリシャ人はユダヤ人を文化の遅れた人々だと馬鹿にしていました。つまりお互いがそれぞれ違った基準で相手がふさわしい条件を持っていないと判断していたのです。ところがパウロという伝道者はユダヤ人もギリシャ人も同じように神様の救いにあずかることができると大胆に語りました。彼はどうしてこのようなことが言えたのでしょうか。なぜなら彼は人間が最後に神様の前で受けるべき試験で、問われるのは自分が持っている条件ではないと考えていたからです。そして、そのとき問われるのは私たちのために十字架にかけられた救い主イエス・キリストが私たちのために満たしてくださった条件であると彼は考えたのです。つまり、パウロは救い主イエス・キリストを信じる信仰を通して、神様の試験に誰もが合格できることを宣言しているのです。

 聖書の言葉「ユダヤ人とギリシャ人の区別はなく、すべての人に同じ主がおられ、御自分を呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです」。ローマの信徒への手紙10章12節

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