ご機嫌いかがですか。新浦安教会の牧師、足立です。今日は、息子を亡くした母親を慰めるイエスさまのお話です。
イエスさまはナインという町に行かれました。町の門に近づかれると、ある母親がひとり息子を亡くして、棺が担ぎ出されるところでした。何と不幸な母親でしょう。既に夫を亡くし、今ひとり息子を亡くしたからです。町中に彼女の絶望の泣き声が聞こえました。
イエスさまは、この母親をご覧になり、憐れに思い、『もう泣かなくてもよい』と言われました。こうしてイエスさまは、彼女のためにひとり息子を生き返らせる奇跡を行われたのです。町の人々は皆喜び、イエスさまを讃えて、「神はその民を心にかけてくださった」といいました。
今日も神さまを信じない子供のために、何と多くの母親たちが泣いていることでしょうか。
昔、アウグスティヌスの母モニカは、放蕩息子のために涙を流して司祭のアンブロシウスに息子の救いを訴えました。その時司祭は、涙する母モニカを「あなたの涙によって子は救われる」と慰めました。イエスさまは、そのとおりにしてくださいました。アウグスティヌスは、イエスさまを信じて、救われました。
今日もイエスさまは、涙する母親をご覧になり、心を動かされて、「もう泣かなくてもよい」と言われています。このイエスさまの御言葉を信じる母親は、幸せです。