あさのことば 2004年4月23日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井 献(東京教会牧師)

メッセージ: 神に近づく


 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 人生に苦難・苦労はつきものです。ひとに言えない苦労があった、いや、いま真っただ中にいるという方もおられるでしょう。
 わたしが大学生であったころ、年配の信者の方から、「苦労は買ってでもしろ」とよく言われました。
 「あのときは苦労したけれどそれがよかった」といえるなら、楽しい思い出です。この苦難にも意味があるというのであれば、人は苦しくても忍耐することができるのではないでしょうか。

 新約聖書ヘブライ人への手紙12章を読むと、神様が、子供を鍛える父親のように鍛錬し鞭打つことがあると記されています。
 そして、天の父すなわち、「霊の父は、わたしたちの益となるように、ご自分の神性にあずからせる目的でわたしたちを鍛えられるのです」(10節)とその目的を明らかにしています。

 神の性質にあずからせるためだというのです。確かに、にっちもさっちもいかなくなって教会にきたという方は大勢おられます。あるいは、人は死なねばならないということを考えはじめて教会にきたという方もおられます。死こそ人にとって最大の試練ですから、死の問題がキリストを信じるきっかけであるということはよく分かります。
 神性にあずかるという、不可思議だが貴いことのために、神から苦しみが与えられることがあることを知ってください。そうであれば、唯一の救いは、キリストを信じて神を知ることにあります。
 キリストを信じて神から与えられる試練を乗り越えてください。また、最大の試練である死に備えてください。

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