あさのことば 2004年4月21日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井 献(東京教会牧師)

メッセージ: ひとつ


 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 今週は、人の命について考えています。

 聖書にはあまのじゃくなところがあります。わたしたちが、ひとには必ずかけがえのない点、ユニークなところがある、一人ひとりが大切だと言い始めると、聖書は、それが本当か、それだけでいいのか、と問いかけてきます。
 最近の小学校では、子供たちが勝手に席を立ったり、好き勝手にしゃべることがはなはだしく、授業が成り立たないことがよくあるといわれます。
 社会一般に個性の尊重が言われ、それが行き過ぎて極端な個人主義、競争主義になってはいないでしょうか。

 新約聖書のエフェソ書2章は、「一つ」であることに人の命があることを繰り返し教えます。そして、人類は、キリストにあって、ひとりの人のように一つとなり、成長していくと教えています。
 「キリストにより、体全体は、あらゆる節々が補い合うことによってしっかり組み合わされ、結び合わされて、おのおのの部分は分に応じて働いて体を成長させ、自ら愛によって造り上げられてゆくのです。」(16節)

 互いに補い合うこと、違うもの同士が組み合わさること、すなわち協力し一致することです。その一致の秘訣は愛であるとも教えています。
 まことの愛なしに、命に満ちた一致はありません。まことの愛と命は、イエス・キリストにおいてこの世に実現しました。そして信じる者に与えられます。教会に行き、キリストを信じ、命の豊さにあずかってください。

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