いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
「人がひとりでいるのはよくない。」
これは、旧約聖書2章18節のみ言葉です。
創世記2には、神が人をお造りになったときのことが記されています。神は、はじめに男アダムを造り、エデンの園につれてきました。このエデンの園は、命の水とあらゆるよい木の実に満ちていたと書かれています。神の庭ですから、もちろん、神もそこにおられました。
ではアダムは幸せであったかというと、そうではありませんでした。ひとりだったからです。神様がいたではないか、神がいっしょにいながら幸いでなかった、満足できなかったというのはおかしいではないかと考える人がいるかも知れませんね。
けれども、それは屁理屈です。人が人であるためには、ひとりで生きるのではなく、一緒に喜び、楽しみ、苦労をともにする隣人やパートナーが必要です。それゆえ、アダムを深く眠らせ、アダムのあばら骨を取って、あばら骨から女エバを造り、アダムに与えてくださいました。
神は、何でもお出来になる方ですから、人をひとりで生きるものにお造りになることもできたでしょう。けれども、逆に、みんなと一緒に生きるものにお造りになることもできました。そして、そうなさいました。それゆえ、「人がひとりでいるのはよくない」とおっしゃったのです。
ぶつかって歩けないぐらい人が集まる場所があります。東京の新宿などはそうかもしれません。だから新宿に突っ立っていると幸せかというと、そんなことはありませんね。人間らしいふれあい、人間同士の語らい、あたたかいまじわりが必要です。
ぜひ教会においでください。教会には、神と人、人と人との命に満ちたまじわりがあります。