あさのことば 2004年4月13日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

吉岡 繁(元神戸改革派神学校校長)

メッセージ: 自分中心から神中心へ


 ご機嫌いかがですか。吉岡繁です。「宗教を信じる人は弱い人で、私には神など必要ない」と言う人がいます。しかし、突然死の恐怖に襲われると、誰もが「神様助けて下さい」と叫ぶのです。人には皆神に祈る心があるのですが、生活が順調だと神なしでやっていけると思い上ってしまうのです。

 身近な現世の利益を下さいというのが、私たちの切実な祈りです。家内安全、家業繁昌、受験合格、病気回復、交通安全などです。死後の幸福も祈るでしょう。これらを得るためには人間の努力だけでは足りず、神の助けが必要だと人々は感じているので祈るのです。これは、一見神を崇めているように見えますが、実際は自分の都合のいいように神様に働いていて下さいと言っているのですから、人間の自分勝手なやり方です。

 しかし、現実は自分に都合のよいようには動きません。世界が自分中心、人間中心に動いているという見方は間違っています。神こそが世界の中心です。神は私たちに何が必要であるか知っておられ、それを考えて下さるのです。それが、その時私たちの欲しいものでなくても、神の下さるものは神の目から見て私たちに一番必要なものなのです。親が子供の欲しがるものでなく、子供に必要なものを考えるのと同じです。神は天の父です。
 今までの自分中心の生き方を捨てて、神中心の視点に立つ時、新しい光が射してきます。

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