いかがおすごしですか。三川栄二です。
今週は受難週といって、イエス・キリストが十字架にかかり、わたしたちの身代わりとなって死なれたことを覚える1週間です。主イエスはエルサレムで十字架にかけられますが、その少し前にろばに乗って入城されました。普通王が乗るのは馬、それも軍馬です。いくさを起こし、戦争によってそこを支配し王となります。しかし主イエスは、わたしたちの王となるために、軍馬ではなくろばに乗ったのです。それは、ろばが平和の象徴だからでした。軍馬に乗って来る王は、力で人々を支配しますが、ろばに乗って来る王は、愛によって治めます。それは上から押し付けて支配するのではなく、下に立って仕えることによってでした。力で支配する王の目にとまるのは、腕力や能力や実力のある人だけですが、愛によって仕える王の目にとまるのは、しいたげられ、見捨てられ、忘れられた人です。そうして力がない、役に立たないとあなどられた人を慈しみ、その人たちを立ち上がらせてくださるのです。だからろばに乗って来られた王は、自分は何もできないと弱り果てるわたしたちに呼びかけてくださるのです。
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげよう。」マタイ11章28節です。あなたもこの招きに応えてください。