ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
第二次世界大戦末期、ポーランドの首都ワルシャワで市民がドイツ軍に一斉に武装蜂起をする事件が起こりました。当時、ドイツ軍は敗退を続け、それを追ってソ連の軍隊がワルシャワとは川を挟んだ向こう側まで追ってきていたのです。ですからワルシャワ市民は自分たちが立ち上がれば、すぐにソ連軍が味方になってくれると信じたのです。ところが彼らの予想に反して、ソ連軍は全く動くことがありませんでした。そのためワルシャワ市民はドイツ軍にすでに鎮圧され、たくさんの犠牲者を出してしまったのです。歴史家の見解によれば当時のソ連の指導者は戦後のポーランドを支配するためにワルシャワ市民の蜂起に力を貸そうとはしなかったと言うのです。味方になってくれるはずのものが肝心なときに動いてくれないならそれは大きな悲劇を生みます。
新約聖書の中で使徒パウロは「神様が私たちの味方だ」と教えています。しかし、どのようにしたら神様が味方であると私たちは確信することができるのでしょうか。それは神様が独り子イエス・キリストを私たちのために地上に送ってくださったことに表されているとパウロは語ります。ですから私たちは神様が私たちの人生の危機に必ず味方をしてくださることを信じることができるのです。
聖書の言葉
「わたしたちすべてのために、その御子をさえ惜しまず死に渡された方は、御子と一緒にすべてのものをわたしたちに賜らないはずがありましょうか。」ローマの信徒への手紙8章32節