いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
ヨハネ福音書13章、14章に、イエス様が十字架にお掛かりになる直前の、イエス様と弟子たちのやりとりが記されています。弟子たちには、これから何が起るかはっきり分からなくても、何か大変なことが起るに違いないということは感じられ、とても不安になっていました。
弟子のペテロは、「あなたのためなら命を捨てます。」と勇んでみせましたが、これも不安の裏返しで、強がっただけのことでした。このすぐ後、イエス様を裏切って逃げ出してしまいます。
この動揺している弟子たちに、イエス様はおっしゃいました。「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。」
わたしとはイエス様ご自身のことです。この後、弟子たちは、十字架につけられた無残なイエスを、目の当たりにしなければなりません。それを承知でイエス様は、心を騒がせないためにわたしを信じなさいとお命じになりました。そしてそのとおり、この後、弟子たちはイエス様を信じることで、心を騒がせることのない信仰者に変わっていきました。
なぜでしょうか、十字架につけられたイエスは、復活したイエスでもあるからです。
イエス様を信じる者は、イエス様と自分を重ね合わせ、どのような苦悩と悲惨であっても、神によってまことの喜びと希望に変えていただけることを疑わないからです。キリストを信じて、心を騒がせることのない者になってください。