あさのことば 2004年1月5日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井 献(東京教会牧師)

メッセージ: キリストの生徒


 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。

 16世紀の宗教改革者のひとりに、ジャン・カルヴァンというフランス人がいます。カルヴァンは、『ジュネーブ教会信仰問答』と呼ばれる信仰教育の手引書を書きました。
 その問答書の第44問の中で、イエス様はわたしたちの主であり、教師であり、わたしたちは「神の家の生徒」であると教えています。また、第308問では、生涯の「終りまで常にイエス・キリストの生徒であること」がわれわれにふさわしいことであるとも教えています。生徒とは、聖なる人という意味ではなく、「学校の生徒」のことです。

 学校なんて真っ平ご免、大嫌いだという方がおられるかもしれませんね。あるいは、大学に通いながら、もう一つ別の専門学校に通って資格を取ろうと努力しておられる方はおられませんか。ご高齢になって市民講座などに通っている方もおられるでしょう。

 キリストを信じるとは、いわばキリストの学校に入学し、その生徒として生涯を過ごすことに他なりません。先生であるキリストは、テストをし、成績をつけ、合格不合格の判定をつけるお方ではありません。
 キリストという先生は、ご自分を救い主と信ずる者の人生に寄り添い、慰め、励まし、弱いところを支えて、すべての者を神の御国へと導いてくださいます。よい先生に出会って学校生活が楽しかった、人生の指針を与えられたという方もおられると思います。キリストを信じ、新しい学校に入学し、新しい恩師を得ていただきたいと願います。

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