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エレミヤ32章
「主に従う一つの心一つの道」


「わたしは彼らに一つの心、一つの道を与えて常にわたしに従わせる。」
(エレミヤ 32章39節)

 バビロニア帝国の軍隊に包囲されて、エルサレムが陥落するのは時間の問題となったとき、神の裁きを告げていた預言者エレミヤは王の獄舎に拘留されていました。不信仰を悔い改めない王と民に対する裁きは決定的でした。そこでエレミヤが主から受け取った言葉は、故郷の畑を買い取れとの不思議なメッセージでした。

 国の敗戦が決定して預言の通りに捕囚が起これば、土地はバビロニアの手に陥るはずです。それを買い取ることにどんな意味があるのでしょうか。それは、預言者が身をもって神の言葉を体現するという御言葉の告知の仕方です。つまり、エレミヤが土地を買い取ることには、将来神がイスラエルの土地を改めて買い取り、囚われた民をそこに連れ戻す約束が込められていたのです。

 偶像崇拝の不信仰に国民を陥れ、主なる神を怒らせた罪は、ついにバビロニアの手によって国を亡ぼします。結果として、神はイスラエルを御自身の民として再生するためにこの裁きを実行されたのでした。時が来れば再び彼らは一つに集められて、主が約束された新しい「永遠の契約」のもとで、一つの心で一つの道を歩むようになると告げられます。この約束の成就を聖霊によって受け取ったのがキリストの教会です。

 

 【祈り】

 私たちに恵みを与えてやまない御神、聖霊によって新しくされた一つの心で御前を歩ませてください。

牧野 信成(長野まきば教会)

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