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エレミヤ30章
「主の正しい懲らしめ」


お前が散らされていた国々を
わたしは滅ぼし尽くす。
しかし、お前を滅ぼし尽くすことはない。
わたしはお前を正しく懲らしめる。
(エレミヤ 30章11節)

 主の言葉がエレミヤに臨みました。「見よ、わたしの民、イスラエルとユダの繁栄を回復する日が来る、と主は言われる。主は言われる。わたしは、彼らを先祖に与えた国土に連れ戻し、これを所有させる」(2、3節)。

 主はエレミヤを通して主の民に恵み深い約束を与えられました。どん底に沈み、希望の光が見えなかった捕囚の民に、主は祖国への帰還と繁栄の回復を約束されたのです。

 捕囚は主の民にとって最大の試練です。他国に支配され、移住させられる屈辱的な出来事でした。主の民でありながら、彼らが主と主の律法を捨てたためでした。主が預言者を遣わされ繰り返し警告されたにもかかわらず、彼らは悔い改めを拒み、ついに捕囚を経験することになりました。

 きょうの聖句は、彼らの苦難の意味を明確に語っています。彼らの苦難は、彼らが主の民であるがゆえに与えられる主の懲らしめです。主は罪を憎まれる正しいお方であり、それゆえ、彼らに捕囚という試練を与えられました。しかし、それは彼らを滅ぼし尽くすためのものではありません。むしろ、霊の父としての愛に基づく懲らしめであり、ご自分の神聖さにあずからせ、義という平和に満ちた実を結ばせるためのものだったのです(ヘブ12章11節)。

 

 【祈り】

 あなたが与えられる霊の父としての鍛錬に感謝します。あなたの子どもとして成長させてください。

後藤 公子(中津川伝道所)

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