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ハバクク2章
「救いは信仰のみによる」


「しかし、神に従う人は信仰によって生きる。」
(ハバクク 2章4節)

 バビロニアの軍勢が押し寄せてくるとの声を聞いて、ユダの人びとは右往左往します。ハバククは、この事態が神の裁きであることを告発します。しかし、彼は神の裁きの彼方に神の救いを望み見ています。「神がわたしに何を語り、わたしの訴えに何と答えられるかを見よう」と。彼は物見の歩哨のように神の救いの告知を待ちます。すると神は「幻を書き記せ。走りながらでも読めるように、板の上にはっきりと記せ」と語ります。

 救いの道がある。恐怖で右往左往する者でも見えるように、読み間違えないように「板の上にはっきりと記せ」と命じられます。「定められた時のために、もうひとつの幻がある」。それが神が与える救いの道で「必ず来る、遅れることはない」。「しかし、神に従う人は信仰によって生きる」。これが板に大きく書くべき言葉です。

 不真実なユダは滅ぼされる。多くの人が殺され捕囚になる。人間的な救いが断たれた中での救いの告知です。生きる道がある。それは「信仰による人は生きる」道です。「信仰によって」とは神信頼です。敵の襲来は迫り、助かる術はない。しかし、「神を信じる者は生きる」と語られます。

 生きる道は「信仰」以外ありません。徹底して神に固着することこそ、危機の中で生きる、ただ一つの救いの道なのです。

 

 【祈り】

 あなたに信頼する者とさせてください。あなたこそ、私たちの希望です。

望月 明

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