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エレミヤ22章
「正義と恵みの業を行え」


主はこう言われる。正義と恵みの業を行い、搾取されている者を虐げる者の手から救え。寄留の外国人、孤児、寡婦を苦しめ、虐げてはならない。
(エレミヤ 22章3節)

 主なる神は、国の政治をつかさどるユダの王や家臣たち、王国の豊かな人びとに対して、弱い立場の人びとを思いやり、配慮するよう命じています。とくに寄留の外国人、保護する者のいない子どもたち、夫がなく経済的に苦しい婦人たちを守るよう教えます。しかし、宮殿で優雅な生活を送る王をはじめ、財と権力ある者たちは、自分の生活、自分の楽しみにふける日々でした。

 主は言われます。「もしこれらの言葉に聞き従わないならば、…この宮殿は必ず廃虚となる」(5節)。

 今、私たちの周囲にも、さまざまな環境、状況のもとで厳しい日々を送っている人がいます。もちろん私たち個人に政治を変える力があるわけではなく、教会に大きな力があるわけでもありません。しかし主は、かつてエレミヤの口を通して語られた言葉を、私たちに対しても語っておられます。弱い立場に置かれた人びとを思いやり、配慮し、共に生きるようにと。それが「わたしを知ることではないか」と主は言われます(16節)。

 災害に遭われた方、一人暮らしの高齢者、ひとり親家庭の子どもたち、外国人や難民の方々。示された隣人に対して、それぞれが手を差し伸べ、可能な形で愛を示すこと、共に生きる努力が、私たちにも求められています。

 

 【祈り】

 神よ、隣人を愛しあなたの恵みを共有することができますように。

木村 恭子(川越教会)

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