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詩編61編
「心が挫けるときあなたを呼ぶ」


あなたの幕屋にわたしはとこしえに宿り
あなたの翼を避けどころとして隠れます。
(詩編 61編5節)

 3節で「心が挫けるとき、地の果てからあなたを呼びます。高くそびえる岩山の上に、わたしを導いてください」と歌っているように、この詩を作ったダビデは、多くの苦難と試練を経験した人でした。何度も心が挫けるときがありました。

 ダビデは、サウル王の側近として、イスラエルを攻めてくる敵との戦いに何度も出て行きました。神の助けによって敵に勝つことができましたが、イスラエルの人びとから称賛されたことから、サウル王に妬まれ、命を狙われるようになってしまいました。

 また、イスラエルの王となった後にも、自分の息子アブサロムから王位を狙われました。ダビデは宮殿から逃げ出し、洞窟に隠れたり、幾度となく殺されかけたのです。

 そのような状況でも、ダビデは、確信をもって、こう歌っています。「あなたは常にわたしの避けどころ、敵に対する力強い塔となってくださいます。あなたの幕屋にわたしはとこしえに宿り、あなたの翼を避けどころとして隠れます」(4、5節)。

 あなたにも心が挫けるときがあるでしょうか。そのとき、きっと神があなたの力強い塔となってくださいます。そして、あなたを神の翼のもとに守ってくださいます。

 

 【祈り】

 心が挫けるとき、地の果てからあなたを呼びます。高くそびえる岩山の上に、わたしを導いてください。

持田 浩次(三郷教会)

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