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出エジプト37章
「虚しい生活からの「出エジプト」」


アカシヤ材で机を作り、寸法は縦二アンマ、横一アンマ、高さ一・五アンマとした。
(出エジプト 37章10節)

 37章では、掟の箱、贖いの座、机、燭台、香をたく祭壇など、幕屋内部の一つ一つの調度品を作ることが命じられています。その一つ一つの素材や寸法もすべて懇切丁寧に教えられています。

 神は、きょうあなたがなすべき一つ一つの小さな作業についても教えてくださっているはずです。さあ、主のしもべとしての具体的な作業の開始です。心を込めて一つ一つの小さな手のわざにあたりましょう。私たち「心に知恵を授けられた」主のしもべにとって、生活の細々としたことがらにも意味と充実感が与えられています。このことこそ、私たちの生活に対する神の祝福です。「わたしたちの手の働きをどうか確かなものにしてください」(詩90編17節)と楽しく祈りながら、一つ一つの手仕事を神の幕屋の調度品にしていただきましょう。与えられている一つ一つの素材、一つ一つの寸法をなおざりにしないで、大切に心を込めて向かい合ってみましょう。

 実はそこに、虚しい生活からの「出エジプト」があります。その日の労働や一つ一つの作業が「確かさ」を帯びます。「進んで心からするなら」生活の取るに足らない一つ一つが、神の幕屋の調度品として尊さを帯びます。

 

 【祈り】

 主よ、生活や仕事のこまごまとした細部を大切にする知恵を授けてください。虚しさという奴隷の家から導き出してください。

赤石 純也(伊丹教会)

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