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出エジプト36章
「主から心に知恵を授けられたなら」


「知恵と英知を主から授けられ、…心に知恵のある者は、すべて主が命じられたとおり、作業に当たらねばならない。」
(出エジプト 36章1節)

 35章で「進んで心から」された献げ物を用いて、36章ではまず幕屋を覆う幕、壁板と横木、至聖所の垂れ幕、入り口の幕など、神の幕屋の大枠を作る建設作業が始められていきます。その際、「心に知恵を授けられた者」「心に知恵のある者」という言葉が何度も繰り返されています(1、2、4、8節)。

 その「知恵」とは具体的な一つ一つの技術のことであると同時に、神のために働くという、神の民の生き方の土台となるような根本的な「知恵」です。毎日の生活を神への献げ物と考えるという根本的な知恵を心に授けられた私たちは、幕屋の大枠を作るという具体的な仕事を始めるために「呼び集め」られています。

 自分の人生の全体、あるいは一定の期間、あるいはきょうという一日の過ごし方も、神の幕屋の大枠と考えて良いかもしれません。今というときを神のために生きるという「知恵」を授けられているあなたは、「きょう」一日をどう作っていきますか。そしてこれからの年月をどう作っていきますか。「その仕事に従事するために」あなたは神に召されているのです。

 それは神の幕屋を建設することへの「召し」です。

 

 【祈り】

 主から心に知恵を授けられた者らしく、主に命じられているとおり、自分の仕事に心を込めて当たることができますように。

赤石 純也(伊丹教会)

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