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出エジプト20章
「神の贖いの恵みに応えて生きるために」


「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。」
(出エジプト 20章2節)

 神はアブラハムとの契約を覚えておられ、その契約に基づいてイスラエルの民をエジプトの国から導き出されました。神はシナイ山でイスラエルと新たな契約を結ばれます。

 シナイ契約の中心は、十戒です。主はまず御自身のことを「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」と語られます。主なる神は、人格を持った生ける真の神です。神はイスラエルを選ばれ、愛して御自分の民とされ、エジプトの奴隷の状態から解放してくださいました。

 十戒は、神の贖いの恵みを前提として与えられたもので、道徳律法の要約です。道徳律法は、神の民が、如何にして神を喜び、神に栄光を帰して生きることができるかという人生の指針です。初めの四つの戒めは神に対する人間の義務と責任、後の六つの戒めは人間の人間に対する義務と責任が語られます。

 かつて神に逆らい罪に縛られ奴隷として生きていた私たちは、御子イエス・キリストの血潮による贖いによって罪を赦され、死から命へと贖い出されました。私たちは、この恵みに応えて、全身全霊をあげて神を愛すること、隣人を自分のように愛することによって、神の栄光を現わして生きたいと思います。

 

 【祈り】

 御子の尊い血によってわたしを罪から贖ってくださった神よ、その恵みに応える者とならせてください。

久保 浩文(松山教会)

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