月刊誌リジョイス 聖書日課 2023年3月12日(日)

ヨハネ4章1-42節 女は水瓶を置いたまま町へ―奇跡の伝道

  

「目を上げて畑を見るがよい。色づいて刈り入れを待っている。既に、刈り入れる人は報酬を受け、永遠の命に至る実を集めている。」(ヨハネ4:35-36)

 この章は、主イエスのサマリア伝道の物語です。当時、ユダヤ人はサマリア人を蔑んでいました。ユダヤ人にとって、サマリア人は純粋なイスラエルの血統ではなく、正しい信仰を失っていると思われたのです。ユダヤ人はサマリア人とは決して交際しませんでした。

 しかし主イエスは、そのサマリアの町はずれの井戸の傍らで一人の女性を待っておられました。女性は、敢えて暑い日中に水を汲みに来ます。彼女には、かつて五人の夫があり、今は夫ではない男性と暮らしています。そのため人目を避け、多くの人が井戸に集まる早朝や夕方ではなくて、昼間に水を汲みに来たのです。

 主イエスは、女性に語りかけました。「水を飲ませてください」。

 主イエスは、この女性をサマリア伝道の器となさいました。主イエスは言われました。「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る」。

 女性は、水がめを置いたまま町に走りました。彼女は主イエスについて人びとに証しし、その言葉を聞いた多くのサマリア人が主イエスを世の救い主と信じました。伝道は神による奇跡の御業です。私たちは、神が実らせてくださる畑で、その実を刈り入れるのです。

 【祈り】 神さま、色づいて刈り入れを待つ畑で私たちを働かせてください。

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