月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年1月10日(月)

創世記25章 ヤコブ物語(1)生まれる前からの計画

  

「二つの国民があなたの胎内に宿っており

一つの民が他の民より強くなり
兄が弟に仕えるようになる。」(創世記25:23)

 神の約束の子であるイサク奉献というクライマックスを描いた『創世記』は、サラの死、イサクの結婚、アブラハムの死と、一気にアブラハム物語を終結させます。

 本来なら次のイサク物語が展開されるはずですが、話の中心は、むしろ25章から終わりまで続くヤコブの物語に移ります。ヤコブとは後のイスラエル。つまり、『創世記』は、このイスラエル民族の父祖を描くための書物なのです。

 さて、子どもができなかったイサクとリベカ夫妻に双子が与えられるところから物語は始まります。

 そうして生まれたのがエサウとヤコブですが、彼らが未だお腹に居るときに、「兄が弟に仕える」との謎めいた神の御心がリベカに語られます。人間にはあずかり知れない神の御計画です。

 成長した二人は、対照的な性格。兄エサウは野の人、弟ヤコブは家の人でした。

 ある日、狩猟から戻ったエサウは空腹に耐え切れず、ヤコブが一杯の食物と引き換えに要求した“長子の権利”を譲ってしまいます。

 “長子の権利”とは、長子だけに与えられる特権。神の約束の継承者は、はたして誰か。ここに、神の御計画が動き出します。

 【祈り】 神様。このわたしを、生まれる前から知っていて、今日まで導いてくださったことに感謝します。

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