月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年1月 9日(日)

詩編8編 幼子、乳飲み子の賛美

  

天に輝くあなたの威光をたたえます
幼子、乳飲み子の口によって。

人の子は何ものなのでしょう
あなたが顧みてくださるとは。(詩編8:2-3,5)

 人とは何者なのでしょうか。誰もが、この問いを自分自身に問うたことがあるはずです。詩人は、この問いが頭をもたげる多くの場合にそうであるように、人間についての考えを深め、自分で自分を確かなものにしようとしているのではなく、ひたすら驚きをもって賛美します。

 詩人は、人が神に顧みられていることに驚き、大いに喜び、賛美しています。最初の節と最後の節には、同じ賛美が繰り返されています。「主よ、わたしたちの主よ、あなたの御名は、いかに力強く、全地に満ちていることでしょう」。人の手には届かない月も星も、神が配置なさったものです。それも、それは、神の「手の業」ではなく、「指の業」であると言われます(4節)。

 その神が、神に僅かに劣るものとして人を造り、神の栄光と威光とを冠としていただかせてくださり、造られたすべてのものを治めるようにさせてくださいました。

 ただ、詩人は現実を知っています。旧約聖書には「人」と訳される言葉が十近くありますが、その中でも、弱く小さい存在としての人を意味する言葉を詩人は用います。

 だからこそ、その賛美は、「幼子、乳飲み子」(3節)のように純粋なものなのです。

 【祈り】 神様、私たちも幼子、乳飲み子のように、心から賛美する者とならせてください。

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