月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年10月15日(金)

コヘレト9-10章 毎日の恵みを発見する

  

わたしは心を尽くして次のようなことを明らかにした。すなわち
善人、賢人、そして彼らの働きは
神の手の中にある。(コヘレト9:1)

 善人にも悪人にもこの世では同じことが起こることが肉の目では観察されます。

 しかし、私たちは信仰の目によって「善人、賢人、そして彼らの働きは、神の手の中にある」ことを確認することができるでしょう。

 そこから、神の善、神の知恵に導かれて、神の手の中で生きることへの積極的な思いが与えられます。それは、たとえささやかな生活ではあっても、「さあ、喜んであなたのパンを食べ、気持よくあなたの酒を飲むがよい。あなたの業を神は受け入れていてくださる」(7節)。こんな心の充足と祝福に満ちた生活です。「太陽の下で労苦するあなたへの人生と労苦の報い」(9節)をそのつど神から受けつつ、「何によらず手をつけたことは熱心にするがよい」(10節)という明日へのアドバイスをも神から受けつつ歩むことのできる私たちの生活です。

 私たちの生活は、「神の手の中にある」という信仰的な認識がもたらす喜びに満ちた、充実した生活です。「食事をするのは笑うため。酒は人生を楽しむため」(10章19節)。そのような生活がありえることを、コヘレトは心を尽くして明らかにします。

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