月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年7月18日(日)

マルコ6章14-29節 洗礼者ヨハネの最後

  

ヨハネが、「自分の兄弟の妻と結婚することは、律法で許されていない」とヘロデに言ったからである。(マルコ6:18)

 主イエスの福音宣教、また十二弟子の派遣によって、主イエスのことがヘロデの知るところとなりました。「洗礼者ヨハネが死者の中から生き返ったのだ」という人びとの言葉を聞いて、ヘロデは自分が首をはねたヨハネのことを思い起こします。この箇所は、洗礼者ヨハネの宣教活動が終わったことと、主イエスの宣教活動がすでに始まっていたことを示しています。

 それにしても洗礼者ヨハネの最後は悲惨なものです。ヘロデは洗礼者ヨハネを捕らえてマケルス城の不気味な牢に入れていました。ヨハネは自分の身を顧みず過ちを正す人物で、ヘロデに対して「自分の兄弟の妻と結婚することは、律法で許されていない」と言ったからです。そして、このことがヘロデの妻へロディアの恨みを引き起こし、やがて首をはねられることになりました。

 悲惨な死を遂げたヨハネですが、正しいのに殺されるとは、主イエス・キリストの十字架の死にこそ鮮やかに現れています。洗礼者ヨハネはキリストの先触れとして、その死を指し示す者とされたのです。

 福音は、死を超えて宣べ伝えられていきます。福音には神の力があるからです。

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