月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年6月14日(月)

詩編23編 主は羊飼い

  

主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。
主はわたしを青草の原に休ませ
憩いの水のほとりに伴い
魂を生き返らせてくださる。
主は御名にふさわしく
わたしを正しい道に導かれる。(詩編23:1-3)

 パレスチナの羊たちは、荒涼とした荒れ野で飼われていました。牧草も水も乏しい。切り立った崖が至るところにある。どう猛な獣が歩きまわっている。そのような場所です。実に厳しい環境です。

 羊はたいへん視力が弱く、遠くにあるものを見通すことができません。また、自分で自分の身を守ることができません。鋭い牙や爪を持っているわけではありません。獣に襲いかかられたなら、ひとたまりもありません。

 そのような羊たちが、それにもかかわらず荒れ野で生き続けることができたのはなぜか。羊飼いが共にいたからです。羊飼いは羊たちを愛し、彼らの名を呼んで青草の原、憩いの水のほとりに伴い、身を挺して獣と戦って、彼らの命を守ったのです。

 命に至る道とはどのような道であるのか。そのことを本当に知り抜いているのは羊飼いです。羊飼いは羊たちを「正しい道に導」くことにより、彼らの「魂を生き返らせ」ます。羊飼いが共にいてくれたので、彼らは命を養う糧、命をうるおす水に欠乏することがなかった。わたしたちにも羊飼いがおられます。それがわたしたちの幸いです。

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