月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年6月 4日(金)

ヨブ32-33章 過ちを改めるために

  

ここにあなたの過ちがある、と言おう。
神は人間よりも強くいます。
なぜ、あなたは神と争おうとするのか。
神はそのなさることを
いちいち説明されない。(ヨブ33:12-13)

 どのような人も罪人なのですから、その考えと行動を改める必要があります。しかし罪人は、何が自分の過ちなのかすら、なかなか分かりません。私たちはどんな人の指摘であれば自分の考えと行動を改めようと思うでしょうか。

 エリフという人物が突然ヨブに語り出します。この人がこれまで会話に加わっていなかったのは、ヨブや三人の友人たちよりも年が若かったからかもしれません。しかし、今エリフは、自分の気持ちを鎮めたいという理由で怒りを滲ませながら口を開くのです。それだけで拒否反応が湧いてきそうです。

 しかし、エリフは「神はそのなさることをいちいち説明されない」と言います。これは、神はすぐに答えてくださるべきだと考えていたヨブにとって、耳を傾けるべき言葉でした。神は、ヨブの認識に再考を促す者としてエリフをお遣わしになったと考えることができるのではないでしょうか。

 神は私たちが自分の過ちを知って改めるために、苦手な人をお用いになることがあります。神の声に聴くためには謙虚になる必要があるのだと思わされます。

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