ヨブはかつて、やもめや身寄りのない子を助け、また真実の言葉を語り、広く尊敬を集めていました。しかし、今や財産と家族を失い、重い皮膚病を患って、人びとから敬遠されるようになりました。それだけではなく、自分よりも立場が低いと考えていた「愚か者、名もない輩、国からたたき出された者ら」(8節)からも罵られるようになったのです。このような状況の中、神は、善い行いを顧みてくださらないばかりか、理不尽に怒りをあらわす方としか、ヨブには思えなくなりました。だが今は、わたしより若い者らが
わたしを嘲笑う。
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わたしは幸いを望んだのに、災いが来た。
光を待っていたのに、闇が来た。(ヨブ30:1,26)