月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年11月16日(月)

ゼカリヤ2章 城壁のないところ

  

わたしに語りかけた御使いが出て行くと、別の御使いが出て来て迎え、彼に言った。「あの若者のもとに走り寄って告げよ。
エルサレムは人と家畜に溢れ
城壁のない開かれた所となる。」(ゼカリヤ2:7-8)

 70年というバビロン捕囚の生活は、彼らの内に少なからず宗教的荒廃をもたらしました。それゆえ捕囚から帰還した彼らが自らの生活再建に翻弄されたことは仕方のないことだったかもしれません。けれども、信仰者にとっての命の泉は主の御言葉です。彼らはそのために主の宮の再建と、エルサレムの街の再建に祈りを注がなくてはなりませんでした。けれども、この時彼らは充分に祈りを献げられずにいました。

 このため主は、時満ちて民たちに預言者ゼカリヤを遣わされました。ゼカリヤは彼らの内に再建の祈りをもたらすべく、ある夜見た幻を語ります。その幻には、やがて実現するあまりにも麗しいエルサレムの姿が啓示されていました。そこにはこの世の国には必ず存在する、あるものが存在していませんでした。それは城壁でした。その国には城壁が存在しません。その国にはあらゆる争いが存在せず、そこにはすべての被造物に対する優しさと愛のみが存在しています。

 主よ、この御国が早くこの世に到来しますように。

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