月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年11月 6日(金)

黙示録1章 イエス・キリストの黙示

  

イエス・キリストの黙示。この黙示は、すぐにも起こるはずのことを、神がその僕たちに示すためキリストにお与えになり、そして、キリストがその天使を送って僕ヨハネにお伝えになったものである。ヨハネは、神の言葉とイエス・キリストの証し、すなわち、自分の見たすべてのことを証しした。(黙示録1:1-2)

 黙示は、啓示とも訳されます。神はイエス・キリストを通して、「すぐにも起こるはずのことを」(1節)、また、キリストが再び来られる時のことを(7節)、ヨハネに示されます。そのことによって、神の言葉に生きる僕たちに勇気と希望を与えようとなさったのです。

 ヨハネの黙示録の背景には、皇帝礼拝の強制に抵抗したキリスト教徒に対する、ローマ皇帝ドミティアヌス帝による迫害があると言われます(紀元81〜96頃)。ヨハネ自身、「神の言葉とイエスの証しのゆえに、パトモスと呼ばれる島」に流されていました。まさに、ヨハネはローマ帝国の迫害下、「共にイエスに結ばれて、その苦難、支配、忍耐にあずかって」いたのです(9節)。

 いつの時代も、私たちがイエス・キリストを信じ、神の言葉に従って生きる時、困難や迫害を経験することがあります。しかし、キリストは終わりの時に再び来られ、世の悪を裁き、神の国を完成させてくださいます。キリストの再臨の約束こそ、苦難の中を生きる私たちの希望であり、力です。

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