月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年11月 3日(火)

ヨナ2章 神と向き合う時間

  

苦難の中で、わたしが叫ぶと
主は答えてくださった。
陰府の底から助けを求めると
わたしの声を聞いてくださった。(ヨナ2:3)

 荒れ狂う海に放り投げられたヨナは、「神の御前から追放された」と思いました。荒れ狂う海に放り込まれ、絶体絶命です。ヨナは死を覚悟しました。しかし、神の御手は海の中にまで及びました。神は巨大な魚に命じて、ヨナを飲み込ませたのです。

 巨大な魚に飲み込まれるシーンが非常に印象的ですが、魚の中で祈るヨナの祈りに目を向けることが大切です。ヨナは魚のお腹の中で、自分が神によって守られていることに気づきました。荒れ狂う海に飲み込まれた自分を守ってくださった神に、感謝と賛美の祈りを献げるのです。ヨナは敵国であるニネベに神の言葉を語りたくなかったので、神から逃げました。しかし、嵐に巻き込まれるという絶望を乗り越えて、もう一度、神と向き合う時間が与えられたのです。

 私たちの人生も、絶望に巻き込まれることがあるでしょう。しかし、絶望があるからこそ、神と向き合う時間が与えられます。時に神から逃げ、時にぶつかりながらも、神はあなたを守っておられます。その事実に気づいて、「救いは、主にこそある」(10節)と告白しようではありませんか。

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