月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年11月 2日(月)

ヨナ1章 主から逃れたいとき

  

しかしヨナは主から逃れようとして出発し、タルシシュに向かった。(ヨナ1:3)

 ヨナ書は、主の言葉がヨナに臨むところから始まります。「さあ、大いなる都ニネベに行ってこれに呼びかけよ。彼らの悪はわたしの前に届いている」(2節)。しかし、ヨナは主から逃げるため、ニネベには行かず、タルシシュ行きの船に乗りこみます。ここがヨナ書のユニークな点の一つです。主の言葉を語る務めを担った「預言者」が、その使命を全うせずに、主から逃れようとするなど、前代未聞です。

 ヨナは自分の思いに素直です。ヨナが主から逃げた理由は4章で明らかになりますが、神に敵対するニネベの人びとが主の言葉を聞いて、悔い改めてしまうのが嫌だったからです。自分の思いとは逆の命令を受けたヨナは主から逃げたわけですが、ヨナは嵐に巻き込まれ、主から逃げることはできませんでした。しかし、逆に理解すると、主はずっとヨナを見つめており、捕らえておられたのです。

 私たちも生きる中で、ヨナのように主なる神の命令から逃れたくなるときがあるかもしれません。しかし、私たちがいくら主から逃がれたくなったとしても、神はあなたを見捨てずに、いつも捕らえてくださっています。

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