月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年10月31日(土)

マルコ1章1-15節 悔い改めて福音を信じる

  

ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。(マルコ1:14-15)

 1517年10月31日、ルターは「95箇条の提題」をヴィッテンベルク城教会の扉に掲示したと言われています。これが宗教改革の始まりです。

 この提題の第1箇条は次のものです。「私たちの主であり、師であるイエス・キリストが、『あなたがたは悔い改めなさい…』と言われたとき、彼は信じる者の全生涯が悔い改めであることをお望みになったのである」。

 ルターの願いは、贖宥の弊害を指摘し、学問的討論を通して、教会を真の福音へと導くことでした。しかし、事態は彼の思いを越えて展開し、彼は宗教改革運動の先頭に立つことになります。

 私たちはルターから何を学んだら良いのでしょうか。ルターは人一倍深い罪の自覚を持っていました。人間の努力では決して救われないことを体験的に知り、苦闘の中で聖書の教える「神の義」を再発見しました。救いは神の恵みによること、行いではなく信仰によることです。信仰義認の教理の背後に、ルターの実存的な体験があります。私たちも、日々に悔い改めて、体験的に福音の恵みを知ることが大切なのです。

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