月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年10月26日(月)

詩編18編1-20節 死の恐怖からの出発

  

死の縄がからみつき
奈落の激流がわたしをおののかせ
陰府の縄がめぐり
死の網が仕掛けられている。(詩編18:5-6)

 今週は宗教改革を覚えてマルティン・ルターについて学びたいと思います。

 ルターは1483年にドイツのアイスレーベンで生まれました。18歳の時に、エルフルト大学に入学しています。父親は彼が法学者になることを期待していました。

 そのルターの生涯を決定づける出来事が起こります。彼が21歳の時です。両親を訪ねて再び大学に戻る途中、突然の嵐に遭遇し、雷がルターの間近に落ちました。大地にたたきつけられたルターは、死への恐怖のあまり、「聖アンナ様、お助けください。わたしは修道士になります」と叫んだのです。聖アンナとは聖人の名前です。

 咄嗟に発した誓いの言葉でした。しかし、ルターはこれに従いました。両親や友人の強い反対を押し切って、2週間後には修道院に入ったのです。その後も彼は、この時、神が自分を召されたのであり、背くことはできなかったと断言しています。

 宗教改革者ルターは、死の恐怖、死の問題から出発しました。死の背後にある、人の罪に対する神の怒りへの畏怖が、彼を突き動かしたのです。

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