月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年10月24日(土)

ハバクク3章 人を変える力ある御言葉

  

しかし、わたしは主によって喜び
わが救いの神のゆえに踊る。
わたしの主なる神は、わが力。
わたしの足を雌鹿のようにし
聖なる高台を歩ませられる。(ハバクク3:18-19)

 ハバクク書は、悩みに満ちた問いかけの祈りで始まり、喜びと賛美の祈りで終わります。ここには、私たちの祈りの日々と重なり合う信仰が息づいています。

 預言者は、神に対する問いかけの答えとして、幻を記録することと、その実現を待つように命令されました。しかし、現実の社会は、なおも神の輝かしい行為に欠けているかに見える世界です。信仰は闇の力によって無力さを突きつけられ、希望は絶望に容易に取って代わる時代でした。しかし、まさにそのただ中で、彼は喜びと賛美を歌っているのです。なぜそのようなことができるのか。それは、彼に神の幻が与えられたからにほかなりません。神の幻が、人を目に見える現実から引き上げて神の現実を見させ、それを待ち、それに生かしてくれる。それが神の幻の力なのです。

 私たちに与えられた神の幻は聖書です。神の救いのご計画が示され、預言者たちを通して記されてきたものです。困難な時代にあっても、聖書の御言葉が、きょうも私たちに力と忍耐を与え、神の道を力強く、たおやかに歩ませてくれるのです。

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