月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年10月 5日(月)

雅歌1章 美しさの秘密

  

恋人よ、あなたは美しい。
あなたは美しく、その目は鳩のよう。(雅歌1:15)

 『雅歌』のテーマの一つは、“美しさ”です。

 「だれにもまして美しいおとめよ」(8節)。

 「恋人よ、あなたは美しい。あなたは美しく、その目は鳩のよう」(15節)。

 「恋しい人、美しいのはあなた」(16節)。

 ところが興味深いことに、主人公の女性は、ぶどう畑の見張りをするという外仕事のために日に焼けた、自分の肌の浅黒さを恥じています(5、6節)。

 日焼け止めクリームも紫外線ケア商品もない時代、色白の肌を保つことができたのは、一日中屋内で過ごせる裕福な生活をしている人だけだったからでしょうか。

 しかし、この女性の美しさは肌の色には関係ありませんでした。もう一人の主人公である男性は、この女性の「頬」も「首」も愛らしく(10節)、「その目は鳩のよう」(15節)とたたえます。

 目の美しさはともかく、頬や首が愛らしいというのは、どういう状態を指すのでしょうか?

 結局のところ、この女性を美しいと思うのは「愛」があるからです(2、4節)。愛は、すべてを覆うのです。

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