月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年9月 4日(金)

マタイ5章5節 柔和な人々は、幸いである

  

「柔和な人々は、幸いである、
その人たちは地を受け継ぐ。(マタイ5:5)

 柔和な人々が幸いであるとは、「貧しい」「悲しむ」と違って、多少は受け止めやすいかもしれません。けれども、柔和であるためには耐え忍ぶことが求められます。競争社会の中で、人に押しのけられ、さまざまな不条理を経験して、はたして私たちは柔和であれるのでしょうか。

 聖書が語る「柔和」とは、私たち自身の性質や性格から来るものではありません。神を知り、神の御前にへりくだることから来る、神の賜物です。神の愛と神の御計画を知る者は、困難があっても神からの試練と受け止めるでしょう。争いがあっても神の愛を知るゆえになお愛して耐え忍ぶでしょう。神の御心を信じるゆえに喜んで重荷を担おうとするでしょう。神の御心を求めてへりくだるゆえに、隣人を愛して柔和であれるのです。それゆえ、パウロは、柔和を霊の結ぶ実としています(ガラ5章22節)。

 十字架を引き受けられた主イエス・キリストこそ、真に柔和なお方です。そのお方に結ばれて私たちは柔和にされ、神と隣人に仕えます。主イエス・キリストと共に地を受け継ぐ幸いにあずかる者とされるのです。

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