月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年9月 1日(火)

エレミヤ45章 バルクへの慰めの言葉

  

「あなたは自分に何か大きなことを期待しているのか。そのような期待を抱いてはならない。なぜなら、わたしは生けるものすべてに災いをくだそうとしているからだ、と主は言われる。ただ、あなたの命だけは、どこへ行っても守り、あなたに与える。」(エレミヤ45:5)

 バルクは、エレミヤの口述筆記者として、主の言葉を巻物に忠実に書き記しました。神の裁きの預言を拒んだユダの王ヨヤキムがその巻物を焼いてしまったときにも、バルクは主に命じられたとおりに、巻物に記されていたすべての言葉を改めて書き記しました(36章)。

 ここで主なる神はバルクに「あなたは自分に何か大きなことを期待しているのか」とおっしゃいます。バルク自身、廃墟と化したエルサレムと神の民の離散に心を痛めていたことでしょう。そのような中、民の罪と神の裁きを語り続けるエレミヤの口述筆記の務めは、ただ主の賜物によってのみ遂行されなければなりませんでした。バルクの「大きな期待」とは、自身の務めを放棄し、高官や預言者になることだったかもしれません。あるいは、主の憐れみによる民の悔い改めを期待したのかもしれません。主は、そのような野心や期待を抱くことを戒め、神の裁きという災いの中でもバルクの命を守ることを固く約束されました。

 主から与えられた召しと賜物を忠実に用いて、キリストの体の一人として、主に仕える僕として歩みましょう。

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