月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年8月19日(水)

エレミヤ34章 解放の宣言

  

わたしの契約を破り、わたしの前で自ら結んだ契約の言葉を履行しない者を、彼らが契約に際して真っ二つに切り裂き、その間を通ったあの子牛のようにする。(エレミヤ34:18)

 「わたしはお前たちに解放を宣言する」とあります(17節)。普通、解放の宣言と言うと、奴隷からの解放のようなよい知らせを思い浮かべるかもしれません。けれども、ここでは「剣、疫病、飢饉に渡す」という解放の宣言です。それは当然良い意味ではなく、「世界のすべての国々の嫌悪の的」となることなのです。というのも、彼らは主の契約にしたがって同胞の奴隷を一旦は解放しながら、再び奴隷としたからです。

 そもそもイスラエルでは、契約を結ぶにあたって、子牛を真っ二つに切り裂いてその間を通る習慣がありました。主の契約にそむくユダの人々は、今やあの切り裂かれた子牛のように命が奪われようとしています。罪を憎まれる主によって、遂にエルサレムの都は「住む者のない廃虚」となると言われるほど(22節)、命を失ってしまいます。

 罪人に本当に必要なのは、罪と罪がもたらす死からの解放です。身代わりとなって命を差し出してくださるキリストがおられます。このお方によってこそ、本当の解放、死からの解放の宣言をいただくことができるのです。

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