月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年7月21日(火)

ヤコブ3章 舌を制御する

  

馬を御するには、口にくつわをはめれば、その体全体を意のままに動かすことができます。…船も、舵取りは、ごく小さい舵で意のままに操ります。同じように、舌は小さな器官ですが、大言壮語するのです。
御覧なさい。どんなに小さな火でも大きい森を燃やしてしまう。舌は火です。舌は「不義の世界」です。(ヤコブ3:3-6)

 この章では、二つのことが勧められています。一つは言葉に関わることです。私たちから出る言葉が良い実を結ぶ思慮深い言葉であるよう、幾重にも注意することです。もう一つは知恵と分別に関わることです。知恵と分別には天からのものと地からのものがあり、両者の違いをよく識別するよう勧めます。両者は用いられ方によって正反対の結果をもたらします。

 私たちは、言葉が持つ恐ろしいほどの力を過小評価しています。そうであってはならないのです。ああ、あの時あんなことを言わなければよかったと、後で後悔しても遅いのです。たった一言の不用意な言葉が人間関係を破壊し、不和や争いをもたらすことを知らなければなりません。「舌を制御できる人は一人もいません」という御言葉を聞いて、私たちはいよいよ謙遜になりましょう。

 ヤコブは、言葉についての勧めは特に教会の指導者にとって大切だと前置きしています。牧師をはじめ教会の役員が語る言葉が、人を傷つける言葉でなく、人を生かす言葉となり、いつも主なる神を賛美するものであるよう祈りましょう。

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