月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年7月14日(火)

ホセア4章 悟りなき民の末路

  

娘が淫行にふけっても
嫁が姦淫を行っても、わたしはとがめはしない。
親自身が遊女と共に背き去り
神殿娼婦と共にいけにえをささげているからだ。
悟りのない民は滅びる。(ホセア4:14)

 1〜3章で預言者ホセアは、罪を重ねる民を愛する神の愛を言葉と行動で示しました。彼は姦淫の女をめとり、さらに不貞を働いた妻を愛して買い戻して、夫婦関係を継続します。これらは、まことの神と神の民イスラエルの関係を指し示します。

 続く4〜11章で、罪を重ねるイスラエルの民に対する厳しい告発が語られます。神よりも偶像とその性的な祭儀、また富を愛する不貞の民に厳しい裁きが下されます。当時のパレスチナの人びとは偶像バアルに豊作を祈願します。その神殿には神殿娼婦、神殿男娼がいました。姦淫が宗教儀礼としてなされ、イスラエルの男性も女性もその習慣に巻き込まれて欲望に支配されていました。

 やがて北からアッシリアが侵略してきます。しかし、王たちは悔い改めてまことの神に助けを求めるのではなく、木々に託宣を求め、枝の指示を受けます。そのような民にホセアは、「悟りのない民は滅びる」と警告します。

 私たちも、目に見えるものに依り頼みがちです。何が起こっても、生ける神が共におられることを覚えたいと思います。

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