月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年7月 4日(土)

ヘブライ9章 新しい契約の仲介者

  

なぜならキリストは、まことのものの写しにすぎない、人間の手で造られた聖所にではなく、天そのものに入り、今やわたしたちのために神の御前に現れてくださったからです。…世の終わりにただ一度、御自身をいけにえとして献げて罪を取り去るために、現れてくださいました。(ヘブライ9:24,26)

 聖所の奥に、神の臨在を示す契約の箱が置かれた至聖所があります。そこに入ることは、大祭司さえ年に一度、贖いの日にしか許されません。こうして、聖所と至聖所を隔てる垂れ幕は、人が神に近づく道が開かれていないことを表していました。

 けれども、今やキリストが十字架につけられ、ただ一度、御自身をささげて、永遠の贖いを成し遂げてくださいました。私たちが神に近づく道をキリストが開いてくださいました。それゆえ、キリストが十字架につけられ、死なれたとき、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けたのです(マタ27章51節)。

 今や至聖所への道が開かれました。それだけでなく、聖所、至聖所は写しに過ぎないと言われます。まことのもの、すなわち、天に入り、神の御前におられる主イエス・キリストに、私たちは目を注ぎます。最初の契約は過ぎ去りました。今や十字架のキリストが新しい契約の仲介者です(15節)。

 十字架上で血を流されたキリストのゆえに、「神、我らと共にいます」幸いが、今、私たちに与えられています。何と素晴らしいことでしょう。

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