キリストは、神として、スーパーマンのように地上の生涯を歩んだのではなく、弱さを持つ人間として地上を歩まれました。ですから、十字架にかかるという神の意志に従うために、苦しみ、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら祈ったのです。キリストはこのような祈りを通して従順を学ばれた、と記されています。神に従って生きることと、祈ること。この二つの間にどのような関係があるのでしょうか。キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。キリストは御子であるにもかかわらず、多くの苦しみによって従順を学ばれました。(ヘブライ5:7-8)