月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年5月27日(水)

2テサロニケ2章 キリストの栄光にあずからせるために

  

神は、このことのために、すなわち、わたしたちの主イエス・キリストの栄光にあずからせるために、わたしたちの福音を通して、あなたがたを招かれたのです。(2テサロニケ2:14)

 テサロニケの教会が直面していた問題の一つは「主の日は既に来てしまったかのように言う者」の存在でした。そのようなことを触れ回る者たちがいれば、信徒の中には「動揺して分別を無くしたり、慌てふためいたり」する者が出てきたとしても不思議ではありません(2節)。

 けれども、彼らが惑わされないようにとパウロはやっきになって説得をしているという風ではありません。非常に冷静に、しかも、キリストの勝利を確信して、落ち着いた気持ちで手紙を書き綴っています。というのも、パウロはこの手紙を書きはじめたときから、テサロニケの信徒のことを神に選ばれ愛された共同体と見ていたからです。13節以下でも、その確信には揺るぎがありません。聖霊の力と信仰とによって彼らが救われる者の初穂とされたことをパウロは確信し、神に感謝しています。

 そう確信するからこそ、テサロニケの信徒に、しっかり立って教えを固く守るようにと大胆に命じています。キリストの栄光にあずからせるために招かれているからこそ、御言葉に聞いて、しっかりと立つことができるのです。

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