月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年5月 2日(土)

サムエル上11章 救ってくれる者がいなければ

  

ヤベシュの長老たちは彼に言った。「7日間の猶予をください。イスラエルの全土に使者を立てます。救ってくれる者がいなければ、我々はあなたのもとへ出て行きます。」(サムエル上11:3)

 アンモン人ナハシュはヤベシュの人々に過酷な条件を突きつけました。ヤベシュの人々が契約を結んでほしいと頼んだのをよいことに、契約は結ぶが全員の右目をえぐり出す、と言いました。甚だしい侮辱です。ヤベシュの長老たちはイスラエル全土に助けを求めます。一縷の望みを抱いて使者を送りました。その知らせを聞いたサウルに神の霊が降り、彼は先頭に立って出陣してアンモン人を討ち破りました。神の霊がサウルに王としての務めを始めさせたのです。

 ところで、「救ってくれる者がいない」とは、なんと悲惨なことでしょうか。悲痛な思いを抱いて、甘んじて苦しみを受けるしかなかったら、そして最後には死を待つしかなかったら、つらいことです。ギブアの人々が号泣したように、このような苦しみは決して他人ごとではありません。

 サウルに降った神の霊は、後に彼から離れます。しかし、救い主イエスに限りなく注がれた神の霊は(ヨハネ3章34節)、主イエスから離れることは決してありません。私たちを死の恐れから救ってくださる主イエスがおられます。私たちはこの方に助けを求めればよいのです。

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