月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年4月15日(水)

使徒5章17-42節 復活の真実性

  

そこで今、申し上げたい。あの者たちから手を引きなさい。ほうっておくがよい。あの計画や行動が人間から出たものなら、自滅するだろうし、神から出たものであれば、彼らを滅ぼすことはできない。(使徒5:38-39)

 使徒言行録5章36、37節を見ると、テウダやガリラヤのユダという指導者が、人々を率いて反乱を起こしたとあります。当時は似たようなことがよく起こったようです。しかし、いずれも指導者が捕えられたり死んだりして、従っていた人たちは散り散りになり、跡形もなくなりました。

 ただ一つ、主イエスの場合だけが、指導者が殺され、従っていた弟子たちが散り散りになったのに、それで終わらなかったのです。弟子たちは立ち上がり、殉教してまでキリストを伝えるようになりました。

 作家の遠藤周作は、復活を信じなかったころ、主イエスの十字架の後、失望落胆して散り散りになってしまった弱い弟子たちが、なぜあんなに強く変わったのか、そこがどうも分からないと言っていたそうです。逆に言うと、復活以外には、説明のしようがないということでしょう。

 復活した主イエスとの出会いが、絶望していた弟子たちを立ち上がらせ、力強く進ませたのです。復活した主イエスは、今も私たちと出会い、立ち上がらせ、歩ませてくださいます。

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