月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年4月12日(日)

ヨハネ16章 聖霊を遣わすために

  

しかし、実を言うと、わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。わたしが去って行かなければ、弁護者はあなたがたのところに来ないからである。わたしが行けば、弁護者をあなたがたのところに送る。(ヨハネ16:7)

 マタイ、マルコ、ルカの三つの福音書は、いずれも主イエスご自身による、死と復活の予告を記します(マタイ16章21節、マルコ8章31節、ルカ9章22節)。とても大事なことだからでしょう。

 ところが、ヨハネ福音書はそれを記しません。その代わりに、13章から16章にわたり、十字架を前にした告別の説教と呼ばれる主イエスの教えを記します。そこでは、死と復活よりもむしろ、天の父のもとに行って、聖霊を遣わすということが示されています。後に復活した主イエスが弟子たちに現れてくださった記事でも、ヨハネだけが、「彼らに息を吹きかけて言われた。『聖霊を受けなさい』」(20章22節)と、聖霊のことを記します。ヨハネは、主イエスが復活後天に昇って行かれ、そこから聖霊を遣わしてくださることを強調しているようです。

 復活した主イエスは、今も聖霊を遣わしてくださり、働き続けておられます。キリスト教に興味を持つことも、信じることも、教会の存在も、みんな復活した主イエスの聖霊を遣わすお働きなのです。私たちは、その主イエスのお働きにあずかっています。

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