月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年4月 5日(日)

ルカ23章32-38節 思い至らない罪さえも赦す

  

そのとき、イエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」(ルカ23:34)

 主イエス・キリストは、十字架の上で七つの言葉を語られました。受難週を過ごす中で、その一つ一つを厳粛に受け止め、その意味を思い巡らせてまいりましょう。

 最初に覚えたいのは、「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」と、十字架につけられた、まさに「そのとき」発せられた言葉です。それは、父なる神に向けられた祈りでした。

 主イエスを十字架につけた者、それは手や足を釘で打ちつけたローマ兵をはじめ、裁判で死刑判決を下したユダヤ人議員とピラト、そして、「十字架につけろ」と叫ぶ群衆たちでした。彼らは、命令に従順に従い、自らの立場を守ろうとし、周囲に同調しただけにすぎないと主張するかもしれません。まさか、神の御子を苦しめる罪を犯しているとは思い至らなかったでしょう。本当の意味で、「自分が何をしているのか」分かっていなかったのです。

 自らの罪の深刻さに思い至らない私たち人間のために、主イエスは十字架にかかられました。主イエスの十字架の姿に、罪を赦す神の大いなる愛があります。

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