月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年2月24日(月)

士師16章 最後の祈り

  

サムソンは主に祈って言った。「わたしの神なる主よ。わたしを思い起こしてください。神よ、今一度だけわたしに力を与え、ペリシテ人に対してわたしの二つの目の復讐を一気にさせてください。」(士師16:28)

 最愛の女性デリラに執拗に迫られ、サムソンは彼の怪力の秘密を明かしてしまいます。彼はペリシテ人の策略により髪を剃られ、力を失い、捕らえられて両目をえぐられ、青銅の足枷をはめられ、牢屋で粉を引かせられる者となりました。

 サムソンはすべてを失い、暗黒の底におちました。そのような身となって、彼は思い起こしたのです―自分がどのような存在であったのかを。彼は神のもの、神に取り分けられた者でした。彼にとって、神がすべてであったはずでした。怪力も神の賜物であった。神の御心にかなって用いるべきであった。主なる神の御前に、彼は心から悔い改めるのです。

 ペリシテ人たちは宴会を開き、サムソンを見世物にしようとします。その場所で、彼は最後の祈りをささげます―主よ、わたしを思い起こしてください。今一度だけ力を与えてください。

 彼の髪はまた伸び始めていました。彼は建物の柱を力を込めて押し、建物は3千人のペリシテ人の、また彼自身の上に崩れ落ちました。生涯の最後に、彼はナジル人としての使命を果たしたのです。

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