月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年2月21日(金)

士師14章 主の御計画

  

父母にはこれが主の御計画であり、主がペリシテ人に手がかりを求めておられることが分からなかった。(士師14:4)

 ペリシテ人の娘に一目ぼれし、力ずくで思いを遂げようとする。ペリシテ人たちに出したなぞかけを解き明かされた腹いせに、30人もの無実の人の命を奪う。14章におけるサムソンのふるまいは破天荒と言うか、傍若無人と言うか、きわめて自分勝手です。彼は母の胎にある時からナジル人として聖別された人でしたが、そのような人の姿はここには見受けられません。

 しかし、この破天荒な、とてもナジル人にふさわしいとは見えないサムソンもまた、主のご計画の中にあったのです。ここでの彼のふるまいも、すべて彼を「ペリシテ人の手からイスラエルを解き放つ救いの先駆者」(13章5節)とするために「ペリシテ人に手がかりを求めて」おられた、主の御手の支配のうちにあったのです。この時には「父母」にも、だれにもわかりませんでした。しかし、サムソンはこの後、文字通りナジル人としての尊い使命を果たすことになるのです。

 主のご計画は人の思いを超えています。主の御心の深さ、大きさ、不思議さ、はかり難さをわきまえる霊のまなざしを持ちたいのです。

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