月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年2月11日(火)

エステル4章 信教の自由を守るための闘い

  

「この時にあたってあなたが口を閉ざしているなら、ユダヤ人の解放と救済は他のところから起こり、あなた自身と父の家は滅ぼされるにちがいない。この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。」(エステル4:14)

 2月11日は、休日の「建国記念の日」ではありません。私たちにとっては、「信教の自由を守る日」であり、信教の自由と政教分離を守るための闘いを自覚する日です。

 戦前、2月11日は「紀元節」とされていました。神道神話に基づき、「神武天皇が初代天皇に即位して日本国が始まった日である」として、1873年に明治政府が定めた祭日でした。それが1967年より、「建国記念の日」という名前で復活したのです。戦前の日本は天皇を現人神とする祭政一致の国家神道体制であり、神社参拝や天皇崇拝が国民に強制されました。教会もそれに追従する罪を犯しました。私たちは二度とその過ちを繰り返してはなりません。

 昨年の天皇代替わり儀式が政教分離の原則を無視して、神道の宗教儀式によって行われたことからも分かるように、再び政教分離と信教の自由を制限しようとする政治的力が強くなっています。今こそ私たちは、自らに信教の自由が与えられ、この時代に遣わされていることの使命を自覚し、信教の自由を守るために共に祈り、共に声を上げていきましょう。

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